減価償却についての質問です。
減価償却についての質問です。
つい先日、なんかの討論番組のコメンテーターの...減価償却についての質問です。
つい先日、なんかの討論番組のコメンテーターの一人が、「企業は余剰資金…具体的には税引き後利益と減価償却を使って活動する」みたいな事をいっていました。
商品を買う(あるいは製造する)。それを転売する。その利益が「企業の活動の成果として獲得された企業の自由にできる資金」というのは理解できるのですが。「減価償却」までもが『積み立てられた企業の自由にできる内部資金』だというのは、いまいちピンときません。
だって、減価償却は資産価値の目減り分を費用として計上する簿記上の手続きじゃないですか。会社の資産が消えてなくなっているのに、それを『積み立てられた内部資金』だなんて定義するのは、大変な嘘っぱちのように思えるのですが。
一体、いかなる理屈でそうなるのでしょうか?会計学の本とか金融論とか読んでみたけど、そこのところを詳しく説明している本に出会えませんでした。詳しい方、ご教授を。>減価償却は資産価値の目減り分を費用として計上する簿記上の手続き
おっしゃるとおり。
でもここで注目すべきは、実際には払ってもいない費用を計上していることです。
つまり、利益の額は減る(税金も減る)けど、現金は減っていないのです。うれしいことずくめですね。
もしこの減価償却費という制度がないと、その分の費用を計上できないので利益が増えます。
すると、税金がかかってしまいます。
ですから、「減価償却費には自己金融効果(資金留保効果)がある」といわれます。
語弊を恐れず言うならば、制度的に認められた「架空経費」なのです。これによって、俗に言う「裏金」みたいな会社の自由に使える金が作れるわけです。もちろん裏ではありませんが。
会計学的には、初歩の初歩ですからどんな本にも書いてあるはずですよ。